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先日、紅麹コレステヘルプを服用されていた方の腎臓について相談を受けましたので、当院での対応を書きます。
日本腎臓学会では、いち早く学会員にアンケート調査を求められ、
紅麹コレステヘルプ服用に伴う腎障害について、3月31日時点で47例の中間報告が得られたことを、4月1日に記載され公開されています。
日本腎臓学会 >医療従事者のみなさまへ>「「紅麹コレステヘルプに関連した腎障害に関する調査研究」アンケート調査(中間報告)」
当院では、この報告を基に検査項目を選び、ご不安がある方に尿検査と血液検査を行うことが可能です。
万一、異常が認められましたらその後に適切な対応が可能な専門医療機関に繋げます。
服用前後での比較のために、以前の健康診断結果とお薬手帳をご持参ください。
デジスマアプリからの診療予約か、電話で予約頂きますと助かります。
同じ教室出身の高橋先生が、藤田医科大学解剖学講座の教授に就任されました。
とても喜ばしく、先週末の就任祝賀会の写真です。
彼は私の1年先輩。
学生時代には国家試験対策委員長を引き継がせて頂き、
大学院生時代には研究・実験の手ほどきから、アメリカの学会へも導いてくださり、現在も公私にわたりお世話になっています。
今後、臨床と基礎医学の垣根を超えた研究・教育に、藤田医科大学を引っ張ってくれることでしょう。
同大の国際交流推進センター長としても、留学生の受け入れなど世界へも貢献されるとのこと。
今後が楽しみでならないのですが、身体に気をつけて適度に頑張ってください!
週末は名古屋国際会議場で行われました、
国際腹膜透析学会アジア太平洋大会(APCM-ISPD)2019に参加してきました。
藤田医科大の中井先生と。
尿酸値の推移が体液量の指標になる可能性があることをご発表されていました。
その他のプログラムも今後の診療に参考になる知見が得られました。
大会会長は私が研修医・駆け出しの時に大変お世話になった、現愛知医科大学教授 伊藤先生でした。
また、名古屋国際会議場では6月にも日本腎臓学会総会が行われ、
名古屋地区は腎臓病学にとって2019年は重要な年になりました。
こちらは藤田医科大教授の湯澤先生が大会会長を務められました。
湯澤先生、伊藤先生、おめでとうございます。
お二人とも人間味あふれる先生で、直接ご指導頂く機会に恵まれたことを、
とても幸せに感じた学会となりました。
今日は古巣の藤田保健衛生大学病院での勉強会に参加してきました。対象は若手・中堅を含めた医師、看護師でした。
透析がそろそろ必要となりそう、もしくはその見込みのある慢性腎不全患者さんやその家族は難しい選択を迫られます。その治療法をどのように選択するのかは人生を大きく左右します。
勿論今までも、医療者は丁寧に医療情報を説明してきたのですが多くの問題がありました。
最終的に医療者側がよかれと親のように方針を決定する“パターナリズム”や、説明を受けただけで医療者との相互理解に乏しい段階で、患者さんが療法を選択する“インフォームドコンセント”に終始してしまうことがあったのです。
そこで、患者さんが十分に治療法について理解し患者の価値観・意向を尊重した選択ができるようにするための取り組みを、Shared Decision Making(SDM)と呼ばれ、学会を挙げて推進されているということです。
いつもに増してカタイ文になってしまいましたが、グループディスカッションでは患者家族役(設定がフリー)を与えられ、”非協力的な妻役”を楽しんで演じてきましたよ(笑)。それでも若い医師・看護師さんは、最良の治療法を選択してくれました。
レクチャーして頂きましたK先生、Iさんありがとうございました。準備して頂いた方々に感謝します。
「あなたにとって何が最良なのか、一緒に考えていきましょう」「大切にしていることは何か、希望を持ち帰ってもらえるような話を」という視点が大切であると改めて感じた一日でした。
先週末は腹膜透析の学会に参加し、後輩の加藤先生に症例発表をして頂きました。
堂々とした発表で、質問にもご自身でしっかり答えられ頼もしいかぎりでした。
ポスター発表の内容分類は「高齢者」のグループでの報告でした。
超高齢化社会となり、学会プログラムを通して、このセクションの発表は以前より増えている印象を受けます。
腹膜透析は日本の透析医療では2.9%と少ないのですが、世界的にみて実施されている数は世界3位であり、
決して少なくないと講演での中元先生の言葉を心強く受け取りました。
腹膜透析は、高齢の患者さんには特にQOL(日常生活の質)に優れ時代に則した、自宅や施設でのよい治療です。
今後も、地域の方によい治療を受けて頂けるように、努力していこうと
改めて感じた学会でした。
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