感染症の感染経路には、主に3つの経路があります。
「接触感染」「飛沫感染」「空気感染」の3つです。
「接触感染」には、ノロウイルスなどの消化管感染症や、アデノウイルスによる流行性角結膜炎や疥癬などがこれにあたります。
吐物の処理には、マスクを着用し使いすての手袋・雑巾などを用いて対処することが重要となります。
一方「空気感染」は、微生物を含む直径5μm以下の微小飛沫核が、長時間空中を浮遊し空気の流れによって広範囲に伝播される感染様式のことです。特に抗体を持っていない方や免疫不全のある方は患者との接触を避け、換気が大切です。
対象病原体・疾患は、結核菌、水痘(みずぼうそう)、麻疹(はしか)の3つに限られ、これら以外は飛沫感染や接触感染となります。
インフルエンザは空気感染ではなく、「飛沫感染」の経路をとります。
「飛沫感染」
咳、くしゃみ、会話にともなって発生する飛沫が、経気道的に粘膜に付着し、それに含まれる病原体が感染することをいいます。
病原体は、マイコプラズマ、溶血性連鎖球菌、インフルエンザ桿菌や髄膜炎菌による髄膜炎、インフルエンザ、流行性耳下腺炎、風疹などが対象となります。
飛沫の直径は5μmより大きく周囲に水分を含むため、空気中を浮遊せず、飛散する範囲は約2m以内で地面に落下します。
(以下の厚生労働省ホームページから、加工して作成)
落下微生物は、地面に手をついて口に持っていかない限り感染しないのです。
そのため、特別な空調は必要とせず、患者との密接な接触の際にマスクを着用し、手で口を触らないことが感染対策となります。
参考引用:「わかりやすい微生物・感染症学」 ヌーヴェルヒロカワ発行から改変しています。
くしゃみの動画はこちらでご覧になれます。
出典:厚生労働省ホームページ
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/inful_look.html
内科 小児科 皮膚科 腎臓内科
〒458-0847 名古屋市緑区浦里3-163
TEL 052-891-1500
FAX 052-891-1900
URL https://yamamotonaika.co