今日は古巣の藤田保健衛生大学病院での勉強会に参加してきました。対象は若手・中堅を含めた医師、看護師でした。
透析がそろそろ必要となりそう、もしくはその見込みのある慢性腎不全患者さんやその家族は難しい選択を迫られます。その治療法をどのように選択するのかは人生を大きく左右します。
勿論今までも、医療者は丁寧に医療情報を説明してきたのですが多くの問題がありました。
最終的に医療者側がよかれと親のように方針を決定する“パターナリズム”や、説明を受けただけで医療者との相互理解に乏しい段階で、患者さんが療法を選択する“インフォームドコンセント”に終始してしまうことがあったのです。
そこで、患者さんが十分に治療法について理解し患者の価値観・意向を尊重した選択ができるようにするための取り組みを、Shared Decision Making(SDM)と呼ばれ、学会を挙げて推進されているということです。
いつもに増してカタイ文になってしまいましたが、グループディスカッションでは患者家族役(設定がフリー)を与えられ、”非協力的な妻役”を楽しんで演じてきましたよ(笑)。それでも若い医師・看護師さんは、最良の治療法を選択してくれました。
レクチャーして頂きましたK先生、Iさんありがとうございました。準備して頂いた方々に感謝します。
「あなたにとって何が最良なのか、一緒に考えていきましょう」「大切にしていることは何か、希望を持ち帰ってもらえるような話を」という視点が大切であると改めて感じた一日でした。
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