高血圧症


<高血圧は何がよくないのでしょうか>

  • 本邦では約4300万人の高血圧患者さんが存在します。
  • 高血圧は、現在疾患のない人で、将来の心血管系疾病発症の最大のリスク因子です。至適血圧を超えて血圧が高くなる程、全心血管病、脳卒中、心筋梗塞、慢性腎臓病などを生じるリスクおよび死亡リスクが高くなります。
  • わが国の2007年の死亡数に対する各種の危険因子をみると、喫煙が約13万人で第1位。第2位が高血圧であり約10万人が死亡しその原因は心血管病によるものでした。(図表1 Lancet. 2011; 378: 1094-105.)

  • (図表2)は主な死因による死亡率の推移をみたグラフです。かつては1位が脳血管障害でしたが、1970年頃から減少し現在は4位に減少しています。その理由は1970年頃からカルシウム拮抗薬やRAS系阻害薬など、副作用が少なく確実な降圧が期待できる薬が登場したことが要因と考えられ、高血圧治療の重要性が示唆されます。

<幾つから高血圧なのでしょうか>

  • 日本高血圧学会の高血圧治療ガイドライン2014(以下JSH2014)では、収縮期血圧≧140mmHgまたは拡張期血圧≧90mmHgを高血圧と定義されています。また家庭で測定する血圧が重要視されています。
  • 当院では血圧手帳をお渡しし、毎日の生活の中で測定可能な方には、ご家庭での血圧測定をお勧めしています。この手帳によりご自身でも血圧値を把握していただき、投薬量の調節に活用しています。

 

<具体的な治療は何がありますか?>

  • (図表3)生活習慣の修正による降圧程度をみた図です。(JSH2014より)

  • (図表4)何に気をつけられればよいのか、この表が参考になります。
  • 例えば減塩は重要で、減塩1g/日ごとに収縮期血圧が約1mmHg減少します。

  • 生活習慣の改善のみで良好な血圧となる場合も多いです。
  • しかし生活習慣の改善のみでは目標降圧レベルに達することは困難な場合は、降圧薬による治療が必要となります。
  • カルシウム拮抗薬、RAS阻害薬、利尿薬、β遮断薬、α遮断薬などの主要5種類の降圧薬があり、病態・血圧の程度により組み合わせることもあります。
  • 降圧薬療法は、脳血管障害を約40%、心筋梗塞を約20%減少することが明らかになっています。(Collins R, et al : Lancet 1990:335:827-838.)
  • 血圧や病気には個人差があり、その病態・年齢・季節に応じた降圧薬の選択・量の調節が重要なため、患者さんと相談しながら処方させていただいております。

 

当医院について


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