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腎臓病SDMって?


今日は古巣の藤田保健衛生大学病院での勉強会に参加してきました。対象は若手・中堅を含めた医師、看護師でした。

透析がそろそろ必要となりそう、もしくはその見込みのある慢性腎不全患者さんやその家族は難しい選択を迫られます。その治療法をどのように選択するのかは人生を大きく左右します。

勿論今までも、医療者は丁寧に医療情報を説明してきたのですが多くの問題がありました。

最終的に医療者側がよかれと親のように方針を決定する“パターナリズム”や、説明を受けただけで医療者との相互理解に乏しい段階で、患者さんが療法を選択する“インフォームドコンセント”に終始してしまうことがあったのです。

そこで、患者さんが十分に治療法について理解し患者の価値観・意向を尊重した選択ができるようにするための取り組みを、Shared Decision Making(SDM)と呼ばれ、学会を挙げて推進されているということです。

いつもに増してカタイ文になってしまいましたが、グループディスカッションでは患者家族役(設定がフリー)を与えられ、”非協力的な妻役”を楽しんで演じてきましたよ(笑)。それでも若い医師・看護師さんは、最良の治療法を選択してくれました。

レクチャーして頂きましたK先生、Iさんありがとうございました。準備して頂いた方々に感謝します。

「あなたにとって何が最良なのか、一緒に考えていきましょう」「大切にしていることは何か、希望を持ち帰ってもらえるような話を」という視点が大切であると改めて感じた一日でした。

第23回日本腹膜透析医学会学術集会・総会に参加しました。


先週末は腹膜透析の学会に参加し、後輩の加藤先生に症例発表をして頂きました。
堂々とした発表で、質問にもご自身でしっかり答えられ頼もしいかぎりでした。

ポスター発表の内容分類は「高齢者」のグループでの報告でした。
超高齢化社会となり、学会プログラムを通して、このセクションの発表は以前より増えている印象を受けます。
腹膜透析は日本の透析医療では2.9%と少ないのですが、世界的にみて実施されている数は世界3位であり、
決して少なくないと講演での中元先生の言葉を心強く受け取りました。
腹膜透析は、高齢の患者さんには特にQOL(日常生活の質)に優れ時代に則した、自宅や施設でのよい治療です。
今後も、地域の方によい治療を受けて頂けるように、努力していこうと
改めて感じた学会でした。

TOKAI APESに参加してきました。


APESはAska Peritoneal Dialysis Educational Societyの略語です。
腹膜透析(PD)は日常生活活動に有利であるなど、多くの利点のある治療なのですが、
腹膜透析を管理する医師がカテーテルを留置できない問題が広がりにくい原因の一つとなっています。
外科医ではなく、「腎臓内科医が腹膜透析カテーテルの留置術を習得しよう!」
という世界でも初めてのプログラムを、王子病院の窪田先生が立ち上げられ、
平成22年より継続、今までに700名以上の腎臓内科医を指導されてこられました。
Askaは王子病院の近くにある桜の名所、飛鳥山公園のことだそうです。

私は第4回APESに参加させて頂き、ご指導頂いたことがPDに積極的になるきっかけとなったのでした。
おかげさまで藤田保健衛生大学病院から大同病院に移りました際に、PD治療を導入することができ、
今も沢山の患者さんを診させて頂くことが出来ました。

今回は、先週末に名古屋でAPESを開催され、お助けフォース(臨時指導医)の一人として参加させて頂くことが出来ました。
これからPDに積極的に関わっていこうという沢山の若い先生方に触れ、気持ちを新たにすることができました。
また、世話人の篠崎先生のご講演では、PD治療が腎代替療法の選択肢ではなく、
残存腎機能を延ばす過程の保存期治療の一つであるという考えにも胸を打たれました。
窪田先生をはじめ、準備をなさった方々に感謝しております。

私は、ご高齢の腎不全患者さんにとても向いている治療であると考えておりますが、
必要とされ希望される患者さん全てに、これからもPD治療の正確な情報・治療を提供していきます。
話を聞いてみたい方は、お気軽にご連絡ください。

当医院について


内科 小児科 皮膚科 腎臓内科

医療法人 紘和会 山本内科

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