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リンゴ病を疑ったら


写真は頂きもののりんごです。とても赤くてきれいですね。有難うございます!
そこでタイムリーな話題がありました。
「元気で熱もないのですが、両頬と手足に発疹が出るのですが何でしょう」とお子さんを連れ来院されました。
両頬に境界鮮明な紅い発疹を認めました。手・足や胸腹部・背中にも網目状・レ−ス状と表現される発疹を生じていたとのことで、これらはリンゴ病(伝染性紅斑)の特徴です。
リンゴ病のポイントは以下です。
・ヒトパルボウイルスB19の飛沫または接触感染が原因。(マスク着用、手洗いで感染を防ぎます)
・10〜20日の潜伏期間の後に発疹が出現する。(ウイルスが体内に入って感染してもこの期間は気が付かない)
・頬に発疹が出現する7〜10日くらい前に、微熱や感冒様症があり、この時期にウイルスの排泄量がもっとも多くなる。
・発疹が現れたときは、ウイルスの排泄はほとんどなく、感染力はほとんどないようです。
・発疹は1 週間前後で消失しますが、なかには長引いたり、一度消えた発疹が再び出現したりすることがある。
・大人にも発症することがあり、頭痛や比較的強い関節痛に悩まされる患者さんを多数経験しました。
・特異的な治療法はなく、対症療法となります。
・学校保健安全法における取り扱い:明確には定められていません。前述のように発疹の出ている時期に感染力はほとんどなく、通学は問題ないです。(ただし条件によっては、病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めるまでの期間の出席停止の措置が必要とされることもあります。)
・年始から7月上旬頃にかけて症例数が増加し、9月頃症例が最も少なくなる季節性を示すそうです。
 (国立感染症研究所感染症情報センターのHPを参考にさせて頂きました)
患児さんは自然に軽快されると思われますが、おだいじにしてくださいね。

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